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メールの主は、スペイン人のゲームクリエーター、パブロ・ビダウレさん(44)。日本が大好きで、2度来日したこともある。

もともと建設業の現場監督だった。オンラインで他のプレーヤーと対戦できるドライビングゲームや戦闘ゲームをつくるのが趣味で、東京をイメージした町などを仮想空間に"建設"していた。スペイン国内で土木工事の需要が減るにつれて趣味が高じ、2016年ごろからゲーム開発に専念していた。
インターネットで日本国内の風景や建物の3Dデータを検索していたところ、偶然バーチャル静岡に出合った。自宅のパソコンにデータを取り込んで、伊豆半島を舞台にしたドライビングゲームのプロトタイプ(試作版)をつくった。
「バーチャル静岡は広範囲の地域をカバーしているだけでなく、品質が高い。初めて使った時は、驚きと喜びが入り混じった」と、パブロさんは振り返る。「実物そっくりの町をゲーム空間に再現する夢が現実になった」と興奮したという。