廃止発表日にトラブルが…

【「動くセンターライン」廃止の3つの理由】
▽ピークだった1985年に比べ交通量が半減している
▽中央線が時間帯によって変わることから正面衝突事故を防ぐため
▽システムの老朽化

理由のひとつとなった交通量の半減。道路環境の変化が影響しています。1992年に静岡大橋が開通すると、2018年には、静清バイパスが全線4車線化。さらに2019年には東名日本平久能山スマートICが誕生するなど、この45年ほどの間で道路の選択肢が増え、交通量が分散したことも廃止に踏み切った背景にあります。

廃止に伴う工事の具体的な日程はまだ決まっていませんが、工事は、1か月以上掛かる見通しで渋滞も予想されていて、静岡県警交通規制課の奥野仁次席は「工事期間中、工事終了後も現場の交通規制に従って、安全運転で通行していただきたい」と呼びかけます。

この装置をめぐっては11月11日、システム異常によって朝の通勤時間帯、一時通行止めとなるトラブルもありました。渋滞緩和を目的に活躍した「動くセンターライン」、全国的にも設置数が減る中、静岡でもその役割を終えます。