最近、街なかから一軒また一軒と姿を消している店がある。それが書店だ。静岡県沼津市では、中心街にある書店が5月いっぱいで店を閉じるにした。その理由はどこにあるのか。

沼津出身の宇佐見さんにとって、幼いころからよく訪れたというこの店は思い入れのある書店のひとつ=静岡・沼津市 5月14日

<宇佐見りんさん>
「あら、えっ、嬉しい」

JR沼津駅南口そばにある仲見世商店街。雨が降っても濡れないと自慢のアーケードを南へと、歩みを進めると姿を現すのが「マルサン書店仲見世店」だ。

5月14日、この店を訪れたのは、宇佐見りんさん(23)。2021年、『推し、燃ゆ』で芥川賞を受賞した沼津出身の小説家は、新刊のPRと地元の書店に日ごろの感謝を伝えるために顔を出した。

<宇佐見りんさん>
「こんなに展開して下さっているとは思わなかったので、ありがたい気持ちです」

店頭には新作のポスターが貼られ、これまで出版した小説が並ぶ。宇佐見さんにとって、今回の訪問には、特別な思いがあった。