“遭難”のほとんどが下山中…
<登山者>
「何回か落ちそうになった。良くないが(登山道の)ひもをつかんだ」
「かなり寒かったし、体温の面ではちょっと怖かった」
しかし、事故が起こりやすいのは、山頂にたどり着いたその後なんです。

<静岡県警山岳遭難救助隊 渡邊浩行小隊長>
「下山中に六合目・七合目付近で、足腰に力が入らなくる時に事故が起きている」
静岡県側では今シーズン8月11日までに、24件の遭難事故が起きていますが、そのうち22件が下山中です。

<静岡県警山岳遭難救助隊 渡邊浩行小隊長>
「色々な事案に遭遇してきたが、警察官として、人命救助、人を助けるという仕事には変わりない。訓練をして登って来れる隊員は限られているので、使命感を持ってやっている」

コロナ禍前のにぎわいを戻りつつある富士山。その裏には、山の安全を支える人たちの姿があることを忘れてはいけません。