静岡県内の企業倒産は18件、大型倒産が4か月ぶりに発生
2025年11月の静岡県内の企業倒産は18件で、負債総額10億円以上の大型倒産が4か月ぶりに発生しました。
東京商工リサーチによりますと、11月に総額1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は18件で、2024年11月と比べ5件増加しました。
産業別では、建設業と製造業がそれぞれ4件、卸売業と小売業がそれぞれ3件、農・林・漁・鉱業、運輸業、情報通信業、サービス業他がそれぞれ1件となっています。
沼津市では、居酒屋「串特急」や、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地として知られる「沼津バーガー」を運営していた「フーディアム・インターナショナル」が、負債総額14億8000万円で大型倒産となりました。
同社は2020年3月期、約13億円の売上高がありましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休業や時短営業を余儀なくされました。
雇用調整助成金などを活用して営業を継続したものの、2022年3月期の売上高は約3億4300万円にとどまっていました。不採算店舗の撤退を進めたものの、長引く物価高騰なども影響し、業績回復が遅れていました。
県内で大型倒産が確認されるのは、4か月ぶりです。
東京商工リサーチは、日経平均が5万円を超え過去最高水準にある一方で、県内の倒産は、販売不振などを背景とした「不況型倒産」の傾向が依然として多く、資材価格や人件費の上昇により、今後も倒産件数の増加が見込まれるとしています。







