高齢者や障がいのある人たち、いわゆる「災害弱者」を救おうと、長野県の福祉チームが能登半島地震の被災地で奮闘しています。


人口およそ1万5000人。

能登半島の北部に位置する石川県能登町。

1月の地震で、町内の5000棟あまりの建物が、全壊、半壊などの被害を受け、いまも800人ほどが、町内の避難所で暮らしています。

そのうちの一つ、小木(おぎ)中学校の体育館では、2月13日現在で79人が避難生活を送っています。

長野県ふくしチーム 松崎栄美子(まつざきえみこ)さん:
「おはようございます、お母さん体調どうですか」

黄色いビブスを着て避難所の中を回る、長野県ふくしチームの松崎栄美子さん。

長野県ふくしチーム 松崎栄美子さん:
「でもちょっとこっちの足が心配だから」
「少し足上げていると血流が良くなってくるから」
「でも無理しないでね」


日中、避難所に残る高齢者などに声をかけ、体調の変化や困りごとなどを聞き取ります。

この避難所には最大で769人が身を寄せていましたが、自宅に戻ったり、町の外に移る若い世代も増え、現在はピーク時の1割程に。

避難所の高齢化率は上がっています。

避難所のお年寄り:
「腰がね・・・」
「優しくなんでも教えてもらうから」
(声かけてもらってどうですか)
「うれしい…ほんとにうれしい」


長野県内23の福祉関係団体でつくる「長野県ふくしチーム」は、1月14日から能登町に延べ100人の福祉の専門職員を派遣。

松崎さんたちは、避難所で課題を聞き取り、町などにつないでいます。