ブラジルの大学を卒業したマリソルさん。

来日後、働きながら日本語の基礎を学べる場所はありませんでした。


比嘉マリソルさん:
「日本語の大人の世界に入りたい。学校へ一度も通ってない日本人で、この社会の中でどうやって生きていくのか、難しくないですかね。多分日本の人は小さい時から(学校に行くのに)慣れているから想像できないと思う。生活するためにも日本語を話せない・読めないと、とても弱い立場になります」

夜間中学について県が行った調査では、アンケートに答えた62人のうち、61人が「夜間中学に通ってみたい」と回答。

回答者の居住地別では上田市が最多で、外国人労働者を雇用する製造業などが多いことを背景に、外国籍の人の高いニーズが確認されています。

上田市の多文化共生推進協会。

外国人の学習支援や交流事業などを行っています。

安藤健二会長は夜間中学の設立の必要性を訴えています。


多文化共生推進協会・安藤健二会長:
「学齢超過してしまった年齢の人たち、超ベテランの日本にいる外国人の人たちの勉強したいなという気持ちをどこで発散したらいいんだろうかと言ったら、やっぱり夜間中学しかないんですね」

マリソルさんは夜間中学で学び直し、高校や大学にも通ってみたいと考えています。

比嘉マリソルさん:
「上田じゃなくても、松本でも長野市でもいいです。(夜間中学が)できたら私たちの地域じゃなくても、違う人たちで待っている人たちどこでもいるから、調査だけで終わらせて欲しくない。あと何年の歴史で、あの時それ(夜間中学を作っていたら)よくなったんじゃないか? とならないように今動いて欲しい」