福田素耀慧さん:
「小学校の計算、1桁の足し算・引き算もできないくらいで基礎クラスを選んで」
数学は半年間で中学1年生レベルに追いつきました。
改めて、学校に通学してみて思ったことがあります。

福田素耀慧さん:
「学校で学んだ1が、たくさん広がっていくのがすごく楽しくて、昔より世界が、解像度がどんどん上がって鮮やかに見えます。勉強する前は、世の中は怖いものだと思っていた。学校で学ぶことで知識を持って自分を守ったりもできるし、何が世界で起きているのか読み取れるようになったから、生きるのがちょっと楽しくなりました」
県内への夜間中学の設置は、県の会議で、開校する時期や地域が検討されています。

県教育委員会 内堀繁利 教育長:
「学校というのはこういうものという既成概念にとらわれずに、現行制度を使い倒すというか、徹底的に研究して使えるところまで使い、どのような学びの場だったら、よりニーズに応えられるかというのは排除をせずに考えたい」
会議では、新たに作る学校は不登校の子ども通える併設型の「夜間中学」とする方向性も示されていて、もし実現すれば、香川・京都に次いで3校目となります。
「教員の確保」や「広い県内で何校つくる必要があるのか」など、設置に向けた課題はありますが、全ての人に多様な学びを提供できる場として、少しでも早い開校が待たれます。