さらに…。
住民:
「10年先名前を入れてやるって考え方っていうのは、まだ引きずっとるなって思うのは、大規模化大規模化って言って国は政策を打ってきたわけだ」

小さな田畑を集めて大規模な農地に整備することで生産効率を上げる。
いわゆる「農地集約」は、国が目指す農業の形です。
しかし、山に囲まれ傾斜地や狭い田畑が点在する中山間地が多い長野県では、「農地集約」は難しいとされています。
住民:
「一番の問題はこの住宅地に近いところのね基盤整備のされてない小さい土地、それを一生懸命小さい農家守っとるわけだ」
「広い農地でやる農業と、ここの河岸段丘中山間地でやる農業とやっぱし色がちがうと思うんですよ」
住民:
「都会の人間てのはこういう食料の危機ちゅうことの危機感って、何もねえんじゃねえかな。ないでしょ、ないね、ないない。まったくない。まったくないと思うんだよ、スーパーに並んでますからね。もの買ってくりゃあるような気がしとるけども」
意見は多岐にわたります。
そうした中…
片桐さん:
「一応僕お借りして今リンゴやっとってリンゴ始めてだから10年後っていえば、まだバリバリやってると思うんで」
話を切り出した葛北生まれの片桐俊太郎(かたぎりしゅんたろう)さん。
宮入キャスター:
「こういう細い道を入っていくんですね?」「お邪魔します」
片桐さん:
「ここは今自分が初めて農地をお借りしてやってるところなんですけども」
30代の片桐さんは3年前からリンゴ栽培をはじめました。