子どものころから牛舎で遊んで育ったという五味さん。

中学を卒業すると酪農を専門に学びたいと北海道の高校と大学に進学しました。

英介さん:
「やっぱ一番を見たいなっていうのを、本場に行きたいなって思い始めて、それで北海道に行きました」

さらに23歳でアメリカに渡り、1年間の牧場研修を経て帰国。

厳しい経営が続いていた実家の牧場を立て直します。

しかしそこへ、新型コロナとロシアによるウクライナ侵攻が立て続けに打撃を与えます。

飼料の輸入がほぼ途絶え、トウモロコシや大豆などを使って栄養バランス良く調製された配合飼料の価格が高騰したのです。


英介さん:
「大まかに言うと、約1.5倍位ぐらいの価格になってます」
「これらが上がると、ちょっと圧迫されます」

さらに・・・


英介さん:
「これはアメリカ、カナダで作っている牧草ですね。栄養価の高い葉っぱが多い。当時は物流が滞って、もう日本にはあまりないよっていう状況」
「餌がないとお腹がすいてずっと泣いてるんですよ、そうすると死んじゃうじゃないですか。食べ物がなくなるっていうのは死活問題。輸入のエサをちょっと減らしていこうかなと思うきっかけになりました」