飼料の生産と並行して取り組んだのがエサのメニューの見直しです。

この日訪ねたのは、牧場のすぐ近くにある野菜カット工場。


五味さんはニンジンの β(ベータ)―カロテンが、牛の繁殖性の向上につながると考えていて、工場で出るニンジンの残渣をエサとして分けてもらっているのです。

英介さん:
「最初はやっぱ牛も抵抗があって、餌でゴロゴロってあげても『なんだこれ』みたいな、クンクンで終わりだったんですけど、お腹すいてる時間を狙ってあげるようにした」


野菜カット工場 栄農人 柳澤孝一社長:
「我々にとってもいい話ですし、お互いそこはゴミを出さないという我々の観点からもすごくこれはいい話ですね」

英介さん:
「でも、きっかけは最初ただプロレスの話をしてただけなんです。(笑)ただそういうコミュニケーションから、やっぱこういうところにたどり着けるっていうのが」

栄農人 柳澤孝一社長:
「プロレス通好きなんで2人とも…やるわけじゃないです(笑)」

地域の人たちとコミュニケーションを取りながら改革を進めてきた五味さん。

環境や時代の変化に合わせて経営モデルも柔軟に変えていかなければ、酪農は生き残れないのではと危機感を強めます。