止まない値上げラッシュが家計を直撃する中で、商品を売る側も厳しい状況にさらされています。
なかでも「全国のおよそ3割が赤字」とされる食品スーパー、県内で現状を取材しました。
中野市にある「新鮮屋オタギリ」。
地域密着型のスーパーマーケットで、精肉店からスタートしただけありこだわりの肉が人気です。
もうひとつのこだわりは、ずらりと並んだ総菜とお弁当。
調理を担当する従業員は地元の主婦たちで種類の多さと安さが人気です。
しかしここにも、値上げの影響が。
(店長)「トレーとか資材はだいたい2割くらい去年より上がっています。材料ももちろんそうですし、調味料とか、包装資材とか、人件費とか、そういうのもろもろ値上がっています。電気代や水道とかも、全部上がっているので」
例えば、てんぷら粉や片栗粉は2021年の年末と比較して仕入れ値が9%から14%上昇。
他にも、総菜づくりに欠かせないマヨネーズは去年より23%、焼きのりは28%、スパゲッティーは61%も上がりました。
(小田切洋司専務)「弊社は赤字ではないんですが、2年~3年前に比べて利益の金額は減ってきているので、私たちもあまり良い状況ではないですね」