地方自治体の職員数が減少する中、職員研修に力を入れている町があります。
長野県高森町では高卒3年目の職員を民間企業などに出向させています。
東京で武者修行に励む20歳の公務員に密着しました。
「スーパー公務員」寺本英仁(てらもとえいじ)さん:
「単に与えられた仕事をこなして事務作業だけに特化しちゃうと、なかなかブランドにはなりにくい」
高森町で今年度から始まった研修。
若手の職員が対象で月1回行われています。
講師を務めるのは、元島根県邑南町(おおなんちょう)の職員で、「スーパー公務員」としても知られる寺本英仁さん。
現在は総務省の地域力創造アドバイザーも務め、各地で公務員向けの研修を行っています。

寺本英仁さん:
「これが一番大事、仕事をするうえで、課題の背景というのをちゃんと理解していないと仕事はできない」
研修では、業務の効率化や事業提案、地域活性化のノウハウなどを学びます。
職員:
「自分たちがいる高森町を外から見る感じの研修会なのですごく新鮮に聞けると思う」

職員:
「日々、ただ業務に追われるのではなくて、町民の皆さんに寄り添って吸収して自ら積極的に課題に挑戦できる職員になっていきたい」
参加者の1人、宮澤歩夢(みやざわあゆむ)さん・20歳。
入庁3年目を迎える宮澤さんはこの春から、都内の民間企業に出向しています。