長野県内でも空き家が増え、今後、無数の点のように空き地が広がる「都市のスポンジ化」が懸念されています。
空き地を交流の場に…学生と住民の取り組みが始まっています。

住宅街の細い路地。

その先にあるのは・・・空き地を活用した「畑」です。

まちなかの空き地を畑や庭に再生し、交流の場にしようという「まち畑(はた)」プロジェクト。

信州大学工学部建築学科の佐倉弘祐(さくら・こうすけ)助教の研究室が、2016年から取り組み、2022年、信州SGDsアワードを受賞しました。

信大工学部 佐倉弘祐助教:
「(まち畑とは)経済的な面よりも、社会的な部分、例えばコミュニティーの場づくりや、環境的な部分では緑地にすることでヒートアイランドの減少につながるといった、環境面・社会面を重視した空き地の利活用です」

現在、まち畑は長野市の善光寺周辺に3か所あり、研究室に所属する10人の学生が整備などを担っています。

レストランの隣から趣のある小路を抜けると・・・

空き地を開墾した「まち畑」が広がります。

こちらの畑では学生たちが毎週畑に通い、住民と一緒に野菜を育てています。

ウッドデッキやベンチなども整備。

今年は長い間使われていなかった井戸も復活させ、水道代を節約しつつ猛暑の畑で水やりにいそしみます。