「7月号ですか?」                                            「7月号ですありがとうございます」                                  「花火は撮ります?」                                                    「撮りたいんですけどなかなか本業が忙しくなっちゃいそうで」                    「そりゃそうだ」

動画の更新は週に1度。以前は制作のすべてをひとりで担っていましたが、今は旅館の従業員や外部のスタッフに撮影と編集を任せています。

しかし、本業のかたわら企画を生み出し続けることは決して楽ではありません。


■佐藤守さん
「仕事だと思うことですね。歩いている時にいろんな方に声かけて応援していただくじゃないですか、それもモチベーションになりますし、なんといってもこれをもとにつるや旅館にお客様が来て下さるんだって思うことですね」

ユーチューブに初めて投稿したのは、新型コロナで旅館の営業を自粛していた時でした。

空いた時間に散歩をしながらふと撮影してみた軽井沢の街並みが美しく、投稿してみたところ、思わぬ反響がありました。

登録者が増えるとともに集客にもつながり、一時は半分ほどに落ち込んだ売り上げも、今年ようやくコロナ前の水準に戻ってきました。


■佐藤守さん
「ここから取り返していかなきゃいけないプレッシャーと、あとやっぱり嬉しいっていうそのふたつですね」

歴史ある旅館の伝統を守るため二足の草鞋で奮闘します。