6月の通常国会終盤に一時取り沙汰された衆議院の解散。
「風」はいったん止んだものの、早ければこの秋にも想定される解散総選挙に向け、政党や候補予定者はすでに走り出しています。
与野党がしのぎを削る長野1区で取材しました。


通常国会終盤の6月13日。

■記者
「今の国会で衆議院を解散するお考えはありますでしょうか」                        ■岸田総理
「情勢をよく見極めたいと思います」

この発言と、直後に見せた一瞬の笑みが「解散風」を強めました。


■若林健太議員                                                      
「松野官房長官とご一緒して『どうするんですかね総理は』と聞いたら『(不信任が)出たらやるだろう』と。これは(解散を)やるなあとこう思ってですね」

長野1区で現職の自民党・若林健太(わかばやしけんた)議員。

7月初め、支援者を前に、初めて直面した衆議院特有の緊張感を振り返りました。

参議院議員だった若林さんは2016年に落選、5年間のいわゆる「浪人生活」を経て2021年の衆院選で勝利しました。

自民党にとって長野1区の議席は小坂憲次(こさかけんじ)さん以来12年越しの「悲願」でした。

支援者およそ600人が詰めかけた長野市での集会。

安倍派を率いる「5人衆」のひとり=萩生田光一(はぎうだこういち)政調会長が、若林さんを「即戦力」と評価し、激励しました。