中野市で男女4人が殺害された事件では、2人の警察官が殉職しました。
長野県警は11日、警察葬を執り行い、遺族や同僚などが2人との別れを惜しみました。
長野市のホテルで行われた警察葬。
遺族や警察職員・OBなどおよそ400人が参列しました。
中野警察署の警察官だった、玉井良樹(たまい・よしき)さん(当時46)と、池内卓夫(いけうち・たくお)さん(当時61)。
2人は5月25日、「男が女性を刺した」との通報を受け、中野市江部(えべ)の現場に駆け付け、容疑者の男に猟銃やナイフで襲われ殉職しました。
葬儀では、国から旭日双光章が贈られ、警察における最高位の表彰、警察勲功章などが贈呈されました。
施主を務めた県警の小山巌(こやま・いわお)本部長。
涙で時折声を詰まらせながら2人への追悼の辞を述べました。
■小山巌県警本部長
「玉井さんの事故の対応がとても親切で安心しましたとのメッセージが寄せられていることからも、君の仕事ぶりや人柄が容易に想像できるところです。君たちが励んだ県民の安全・安心の確保に全力を尽くすことをこの場でお誓い申し上げます」
2人の警察学校の同期も弔辞を読み上げました。
■玉井さんの同期 板野高明(いたの・たかあき)さん
「玉井班長は部下や後輩をかわいがる兄貴的な存在でもありました。地域の安全安心のため一生懸命仕事に邁進し、その姿はまさに警察官の模範でした」
職務に情熱的だったという玉井良樹さん。
主に交通部門で活躍し、近年は自動車警ら班として、一線で活躍していました。
■玉井さんの同期 板野高明さん
「最後の最後まで任務を全うした玉井班長の警察魂は我々同期の誇りです。君の尊い犠牲を無駄にしないためにも業務に邁進することをお約束します」