長年、地域警察官として、住民に寄り添った池内卓夫さん。
■池内さんの同期 清水宏光(しみず・ひろみつ)さん
「君は同期の中でも人一倍正義感が強く、警察の仕事が大好きで再任用の道を選びました」
池内さんは所属していた県警音楽隊では、打楽器を担当し、コンサートなどで活躍しました。
音楽隊で30年以上活動をともにしてきた元楽長の丸山栄三(まるやま・えいぞう)さんは、「とても誠実で真剣に演奏に取り組む人だった」と振り返ります。
■丸山栄三さん
「新曲を配るんですけど、じきにマスターして演奏の練習に万全に取り組んでいた」
丸山さんが音楽隊を除隊するときに、池内さんから贈られたドラムスティック。
丸山さんは、池内さんの通夜で、別のドラムスティックを棺に納めました。
■丸山栄三さん
「これで練習してくれ。また今度一緒に会ったら(ドラムを)叩こうねって」
葬儀に参列した音楽隊。
ドラムの席は空席でした。
■池内さんの同期 清水宏光さん
「来年の今頃には必ず同期会を開催するから、その時は天国から出席してくれよな。君の奏でるドラムの音色や声を聞くことはできないけど、きっと池内の心の声は聞き取ることができると思うよ」
およそ1時間半にわたって執り行われた警察葬。
参列者は静かに2人との別れを惜しんでいました。