中野市で男女4人が殺害された事件で、県警は、警察官を殺害した疑いで逮捕した青木政憲(あおき・まさのり)容疑者を、もう1人の警察官を殺害した容疑で再逮捕しました。
捜査関係者によりますと青木容疑者の供述は当初から変化してきているといいます。
■古畑キャスター
「献花台には花が供えられています」
事件から3週間、中野警察署の献花台には、殉職した2人を悼み、花が手向けられていました。
5月25日、中野市江部(えべ)で女性2人と警察官2人の合わせて4人がナイフや猟銃で襲われ死亡しました。
この事件で警察官の池内卓夫(いけうち・たくお)さんを殺害した疑いで逮捕された青木政憲(あおき・まさのり)容疑者。
県警は16日午後、死亡したもう1人の警察官・玉井良樹(たまい・よしき)さんを殺害した疑いで、青木容疑者を再逮捕しました。
玉井さんの体には猟銃で撃たれた傷と大型のボウイナイフで刺された複数の傷があり、胸の刺し傷が致命傷となりました。
青木容疑者はこれまで、「警察官に撃たれると思ったので先に撃った」などと話し容疑を認めていました。
しかし、その後、供述が変わっている部分もあり、玉井さんを殺害した容疑については「覚えていない」と否認しているということです。
午後に開かれた総務企画警察委員会では、県警の小山巌(こやま・いわお)本部長が改めて事件について言及しました。
■小山巌本部長
「警察官2名が殉職し、本部長としてはまさに痛恨の極み。犯行の経緯や動機を含め鋭意推進し、事件の全容解明を図ってまいる所存」