2年前、東京・世田谷区の認可外保育施設で生後4か月の男の子がうつぶせ寝で窒息死した事故の裁判が行われ、東京地裁は元園長ら2人に対し、有罪判決を言い渡しました。

元気に手足を動かす真渚己ちゃん。

真渚己ちゃんの母親
「すごくおっとりしていて、手がかからなくて、でもすごく私のことをよく見ていて、目が合うと笑ってくれたり、優しい子なんだなとか」

真渚己ちゃんはこの翌月、生後4か月で亡くなりました。2023年12月、世田谷区の認可外保育施設で意識不明の状態で見つかり、死亡したのです。

記者
「真渚己ちゃんはこの辺りに敷かれた布団の上でうつぶせの状態だったということです」

死因は窒息死。母親は園側に、うつぶせ寝をさせないよう強く求めていました。

ところが、起訴状によると、施設の園長で保育士資格を持つ野崎悦生被告(60)が外出中に保育士資格を持たない息子の舜介被告(25)が真渚己ちゃんをうつぶせの姿勢で布団に寝かせていたのです。

そして、きょうの判決。

裁判長
「乳幼児の命を預かっているという意識に乏しく、被害者が感じ続けたであろう苦しみや無念さは計り知れない」

東京地裁は2人に対し、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決は、舜介被告には知的障害があるうえ、突発的な出来事への対処が苦手だったと指摘。そのうえで、園長だった野崎被告は「息子である舜介被告の能力や特性をよく理解する立場だったにもかかわらず、乳幼児をきめ細かく観察することを指導しなかった」としました。

野崎被告は裁判の中で、人手不足などから、舜介被告とアルバイトだけが事故当時、園にいたと話し、彼らへの指導が不十分だったと認めています。

野崎悦生 被告
「真渚己くんにお詫びしながら生きていきます」

「よしよし、まっさん。おはよう、まっさん」

亡くなる1か月と少し前。そこにはごく普通の家族の風景がありました。

きょう、母親は真渚己ちゃんに伝えたいことがあるか問われ、こう答えました。

真渚己ちゃんの母親
「真渚己は赤ちゃんなので、天国で安らかにしていてほしいと思うだけなのですが、このような事故が起きないようにできることをしたいと思います」