この春、閉校となる長野市の中学校の生徒に記念のオルゴールが贈られました。
贈り主は64年前の卒業生有志。
74年の歴史に幕を下ろす母校の思い出と思いを聞きました。

オルゴールから流れる優しい音色。
長野市立信更(しんこう)中学校の校歌です。
およそ1800人が暮らす長野市西南部の農村地帯・信更町(しんこうまち)。
地域の子どもたちが通ってきた中学校が、3月、74年の歴史を終えようとしています。

13日、学校を訪れたのは1958年=昭和33年度の卒業生有志。
最後の生徒となる3年生6人に、オルゴールと、校歌などを収録したCDを贈りました。

(米澤功さん)「寂しいとき、悲しいとき、苦しかったときにこのオルゴールを聞いていただき、友達のこと恩師のことを思い出し、元気になっていただきたい」

64歳上の先輩6人が生徒一人ひとりに、オルゴールを手渡しました。