「特にここの75歳以上のところになっていきますと急激にその死因で亡くなる方が増えていきますので、ご高齢の方はヒートショック対策をしっかりしていただいてご注意していただければ」

保健師の高橋美樹さんは「浴室と脱衣所の温度差を埋めることが重要」と指摘します。


「1日の生活の中で寒暖差が大きい場所でかつ血圧の変動が大きい動作を取るのが入浴中だと言われています、脱衣所ですと小さい暖房器具を置いてみて暖めてみるとか、浴室のほうは給湯はシャワーから給湯して湯気を立たせて入っていただくとかお風呂のフタをせずに給湯してみるとか、自分でもできそうだなとかきょうからできそうだと思うところから始めていただいて冬を乗り切っていただければ」

ヒートショックなど風呂場の浴槽内で亡くなる人はその多くが高齢者でおよそ5,000人。令和元年の数字ですが、交通事故による死者数のおよそ2倍です。
保健師の高橋さんによると、対策のポイントは浴室と脱衣所の温度差をなくすことです。
冬場の脱衣所や風呂場は10度を下回ることもあるので、暖房で室内をあたためる、湯をはる際は浴槽のフタを開けたままにする、シャワーで給湯する、湯をかき混ぜるなど、湯気を立たせる工夫が必要です。
このほかにも、風呂の温度を41度以下に設定する、心臓から遠い手や足からかけ湯をするなど、慣らして入浴する、湯につかるのは10分以内で急に立ち上がらないなども大切です。
最近流行りのサウナを利用する際にも同じことが言えるということです。急激な温度変化にご注意ください。