大町市のホテル周辺でクマ1頭が出没しました。同じ大町温泉郷では、10月に入って目撃情報がおよそ15件あり、警察などが注意を呼びかけています。

記者リポート:「クマはホテル正面の駐車場付近で目撃され、東側の雑木林に逃げたということです」

29日夜7時過ぎに、クマが出没したのは、大町市平の大町温泉郷にあるホテル付近です。宿泊客が外に出ようとした際に目撃し、ホテルを通じて警察に通報しました。

警察や市によりますと、クマは成獣1頭で、一時茂みに入り込むなどしましたが、爆竹やロケット花火で追い払うと、東側の雑木林に逃げました。

その後、姿が確認出来なくなったものの、およそ2時間後に再びホテルの前に現われ、近くを流れる川の方に移動したいうことです。

ホテルは入り口のドアを閉めるなどして対応し、けが人はいませんでした。

大町市内では、30日朝7時半ごろに、ホテルから2キロほど離れたコンビニエンスストア近くで目撃情報があり、市は同じクマの可能性もあるとして注意を呼び掛けています。

市によりますと、大町温泉郷では10月に入って、クマの目撃情報がおよそ15件となっています。

一方、岡谷市川岸上では、午後1時半ごろ、2頭のクマが目撃されました。

住宅地の中に設置されたソーラーパネル付近で目撃され、クマは草むらに姿を消したということです。近くには学校施設があり、市ではパトロールを行い、注意喚起のための看板を設置しました。

31日朝の通学時間帯は、市と警察で警戒にあたるということです。