近年、長野県内で新築の分譲マンションが増加しています。
利便性の高さを求めて入居を希望する人が多いマンションですが、コロナ禍の働き方の変化によっていま北陸新幹線沿線で需要が高まっているといいます。
そして、部屋のつくりにも変化が。
最新の分譲マンションの特徴と傾向を取材しました。

長野駅の近く、善光寺に通じる中央通り沿いに2021年完成した分譲マンション。
地上14階建ての1階部分にはスーパーマーケットが併設され、買い物の利便性の高さが売りです。

一方、長野市の繁華街、権堂アーケード近くでもマンションの建設が予定されています。
2022年オープンした綿半スーパーセンターから徒歩3分の場所で、地上17階建ての高層マンションが建つ予定です。
ここ数年、長野市の中心市街地で、マンションの建設が加速しています。

(県宅建協会・市川昇支部長)「マンションというのは利便性に尽きる駅周辺が人気」

県の建築住宅課によりますと、近年、北陸新幹線の駅周辺で新築分譲マンションが増加。

県内で、2020年度に着工されたマンションの戸数は571戸と、リーマンショックが起きた2008年度以降で最多となりました。
分譲マンション増加の背景にあるのが、コロナ禍による生活様式の変化です。

(県宅建協会・市川昇支部長)
「コロナによる生活様式の違いリモートワークも定着しているので、生活は信州でという方は少し増えた」
首都圏などの企業に勤める人が、生活拠点は地方に置いて月1回ほど新幹線で出勤するというケースが増えたといいます。