学校給食の充実のために優秀な成果をあげたとして長野県高山村の給食センターが文部科学大臣表彰を受けました。
全国的な評価を受けた給食、どんなものなのでしょうか?

高山村の高山(たかやま)小学校。
お待ちかねの給食の時間です。
いったいどんなメニューなのでしょうか?

村の学校給食センター。

早朝から職員9人で小・中学校1校ずつおよそ530人分を作ります。

(栄養教諭・北山智恵さん)
「天然のだしでおいしい汁を作ることで子どもたちの減塩につながる」

高山村の給食のこだわりは天然だし。

朝7時半ごろから煮干しを水で戻します。

1時間後に火を入れじっくり煮出すこと、およそ2時間。

手間暇をかけただしではんぺんとふわふわの卵のスープが出来上がりました。

村の給食のもうひとつのこだわりは地産地消。

サラダに使われるジャガイモに・・・。

ごはん、牛乳は村内で生産されたもの。

スープに使われている小松菜、エリンギも長野県産です。

(北山教諭)「給食というのは食育の一環授業の一環ということで、手間をかけて丁寧に作りたい」

できたての給食は子どもたちが待つ近くの小学校と中学校に運ばれます。

健康長寿や地産地消の推進のため「食育」に力を入れている高山村。

子どもたちに「食の大切さ」を伝えるために給食を重視しています。

センターでは「地域食材の日」としてほぼ県産の食材だけでつくるメニューの日を設けたり、「ひんのべ」などの郷土食を定期的に提供したりする取り組みを積極的に行っています。

こうしたことが評価され、今年度、文部科学大臣表彰を受けた全国5か所の共同調理場の一つに選ばれました。

この日のメニューはだしの効いた卵スープのほか。

鶏肉の照り焼きにサラダ。

どの子も、おいしそうに味わいます。


「お味噌汁が好きです、野菜もおいしいしお汁もおいしい」

「とてもおいしいです、ひんのべという料理が好きです」

「めちゃくちゃうまいです、うまくてとめられない」

(担任)「自分の食べているものに非常に関心もあり残すことがもったいないなとかしっかり自分の体の一部になっていくものを大事に考えながら食べている気がします」

全国レベルの評価を受けた、高山村の給食。

センターでは、さらにおいしいメニューづくりや食育の充実に力を入れていきたいとしています。