平和とか戦争反対をテーマにした作品は…

是枝さんの作品づくりの核心に迫るこんな質問も。
内田也哉子さん:是枝さんにもお聞きしたかったんですけど、平和を伝えなきゃいけないテーマで何か作品を作るとしたら、きっとそういうことは声高に言わない、もっときっとはかないくらいかすかな、でも観終わったあとに、これが平和何だとか、対立するということなのかとか。是枝さんの中で平和とか戦争反対とかのテーマで作品を作ったことはありますか?

是枝裕和監督:それを訴えるために作ることはしないと決めているんだけど、そうはしなくても僕が考えていることはどうしたって伝わるものだと思うから、それはフィクションでもドキュメンタリーでも、それは、もぐりこんでいくだろうし。むしろそこに意識しなくても出てしまうものの方が、本当のメッセージだと思っているので、それが、その分量が、割合が多い方がいいなと思っている、表に出るものよりも。
内田也哉子さん:是枝さんとは長いお付き合いなんですけど、普段の生活を見てもそういうレジスタンスな精神みたいなもの、押しつけがましくなく、随所にちりばめられていると、一映画ファンとして感じていますけど、そういうものは表に打ち出したくないと?
是枝裕和監督:それは日記に書いているの。自分に言い聞かせればいいことだから。見せられない日記。外に出すと作品が作れなくなっちゃうね。
大きな物語に取り込まれないために、多様で小さな物語を作り続けたいと語る是枝さん。












