火山研究はすぐには成果が出ない分野でもあり、大学院に進む学生は少なく、特に研究者の入り口となる博士課程への進学者は2000年代初めには全国で20人を切る状況が続いていました。
御嶽山が噴火した2014年火山を専門とする研究者はわずか80人ほど。

危機感を持った文部科学省は、御嶽山噴火から2年後、大学院生を対象に研究者を育てるための「火山研究人材育成コンソーシアム」を立ち上げます。
責任者で東北大の西村太志教授は、火山分野は研究者が少なかったことでオールジャパンの態勢が組めたといいます。

東北大 西村太志教授:「研究者同士はいろいろな観測を協力してやるというバックグラウンドがありました。やはり火山分野はそれぞれ大学はあるんですけれどもやはり小さいところがあります。それが全国から集まることによって非常に刺激しあってモチベーションを非常に上げていったということがあるかと思います」
信大を含む18の大学と研究機関、長野県などの自治体が参加。大学の垣根を越えて学生が集まって学ぶ取り組みが始まりました。















