先人の思いをつなぎ、ようやく完成した資料館。展示室では、手作りのパネルで地下壕が造られた経緯や工事内容を解説。周辺の地形を再現したジオラマや、壕内で使われた照明、削岩機の部品。砕いた岩を運ぶトロッコの模型も展示されています。


こちらはアメリカで見つかった朝鮮人労働者などの名簿の写し。

NPO法人松代大本営祈念館 花岡邦明理事長:「創氏改名で日本名に変えさせられているんですね。(朝鮮人労働者の)実態がこれでようやく、全部ではないですけれど、どこからきてどれくらいの年齢構成だったのかということが、この名簿から読み取れます」

およそ2400人分の名前や年齢、出身地などが詳しく書かれていて今後、展示される予定です。


NPO法人松代大本営祈念館 花岡邦明理事長:「若い人たち、戦争を知らない世代に、戦争の愚かさを学んでもらう場所にできたらと思っています。地下壕があってのこの祈念館ですし、両方あいまって学んでいく場所にしたいなと思っています」


入館料は一般が500円、小中高生が300円。11日は関係者によるテープカットの後、近くのホールで合唱などのオープニングイベントが開かれます。