長野市は22日、用水路の上に個人が設けた橋の占用料2件に、およそ4年間にわたって徴収漏れがあったことを公表しました。
徴収漏れがあったのは、市が管理する用水路をまたいで公道から自宅などに入るために個人が設置した橋に対する占用料で、2021年度からこれまでのおよそ4年間にわたって2件合わせて3万500円が不足していました。
長野市によりますと、2020年度に橋の幅を広げたとの申し出があったことを受けて、年度の途中から、月割りで占用料を増額して納付書を発行する必要があり、システムを手動計算に切り替えて納付書を発行しましたが、作業の後もシステムを自動計算に戻さなかったことで徴収漏れが発生したということです。
占用料が発生するのは幅4メートル以上の橋が対象で、6月から7月にかけて職員が、徴収した額が、1平方メートル当たり400円という基準額の倍数になっていないことに気付いて、このほかの案件についても調べたところ、2020年度に変更申請があったもう1件についても同じように徴収漏れがあることが分かったということです。
市では、2件の所有者に対し、お詫びと説明を行い、不足した分の納付について理解を得たとしています。
今後は、手動計算から自動計算へ戻すことについてのチェック欄を設けた上で、複数の職員で確認をするなどして再発防止に努めるとしています。
長野市では、21日には、納付書の発送の際に、封筒と中身を取り違えて、2件の個人情報の漏洩があったばかりです。