水野道子さん:「コロナが始まってちょっとしたぐらい、急に亡くなってしまって何の前触れもなく逝ってしまったので。みんな突然のことで、あれどうするんだろうこの先っていう」
さらに、水野さんに追い打ちをかけるような出来事が続きます。
龍二さんが植えた7万株のラベンダーが寒さで枯れてしまったのです。
夢農場の光景は一変しました。
水野道子さん:「とにかくもうやるしかないっていうところが一番で。ただ私、桜のことは全然わからない素人ですので、やれる範囲でとにかく始めようってことで」

水野さんはかつてのラベンダー畑の姿を取り戻そうと、クラウドファンディングによる支援を受けながら、毎年およそ1000株を新たに植え続けています。
そして、桜も年に20本ほどを植えています。
水野道子さん:「造園士さんがいるのでアドバイスを受けながら、あとは見よう見まねです」

花を愛した龍二さんの夢の続きをかたちに。
水野道子さん:「先代のふるさとでもありますし。みんなが喜んでくれるのがすごく好きな人だったので、私もこういう手入れをしながら『きれいになったね』とか言ってもらうとすごくうれしいので。同じ気持ちでいるのかななんて思ったりはします。私も小鳥のお手伝いですよね」
水野さんの思いに、桜仙峡の桜がこたえます。