2年前の閉店発表後、市は後利用について積極的に関与していく姿勢を示します。
その中で検討されたのが、低層階をパルコが別の商業施設として再開し、3階以上は市が年間3億円で借り上げて、図書館などの公共複合施設として活用する案。
20年契約で交渉を進めるとし、市議会も了承しました。
しかし…
臥雲義尚市長:
「協議を中止せざるを得ないという旨の連絡がパルコ側からありました。これによりまして白紙に戻るということになります」
2024年3月の市長選で、市の方針に反対する新人候補と現職の臥雲市長が接戦に。

臥雲市長が再選されたものの、市民の納得を得たい市と、交渉を急ぎたいパルコ側とで折り合いがつかず、パルコ側が交渉を打ち切ったのです。
後利用についてパルコはSBCの取材に対し、「現在、商業利用で考えている相手先企業と交渉を行っております」と回答。
決定次第、公表するとしました。
松本商店街連盟 山田善敬会長:
「非常に街の魅力がなくなるというか、特に駅からお城までの間の重要な場所ですので」
松本商店街連盟の山田善敬(よしのり)会長が懸念するのは、一帯の「空洞化」です。
そのうえで。

山田会長:
「消費者の皆さんもいろいろ価値観が変遷してきて、時代の流れでこれ(閉店)は致し方ないんではないかと。ただ、“街へ出てくる楽しみ”というのは皆さん(変わらず)あると思いますので」
鍵になるのは「出かけたくなる街」。