◎受験前の期間の食事術
まずは、体調を壊さないよう、また、受験のストレスにくじけないような食事が重要となります。寒冷地では、寒さに負けないことも意識しましょう。
調理科学や食文化が専門の長野県立大学健康発達学部の中澤弥子教授に聞いたところ、4つのポイントを挙げてくれました
①栄養バランスのとれた消化の良いあたたかい食事を規則正しく食べること
②糖質を多く含む炭水化物(ごはん、パン、麺など)を、毎食しっかり摂ること
③ビタミンB1をしっかり摂ること
④鉄分が不足しないようにすること
この中でもビタミンB1と鉄分は、あまり知られていないかもしれません。
中澤教授によると、脳の働きに必要な糖質をエネルギーに変えるためには、ビタミンB1が必要で、ビタミンB1が不足すると疲労感がたまったり、集中力の減退にもつながるそうです。
一方鉄分は貧血の防止に役立つミネラルで、貧血の状態では、集中力が失われてしまうので、鉄分をしっかり摂って貧血を防ぐことが大切だということです。

中澤教授は「ビタミンB1は、麦ご飯、豚肉、ゆで小豆、納豆、絹ごし豆腐、にんにく、モロヘイヤ、ブロッコリー、アスパラガスなどに多く含まれています。ただ、熱に弱く、水溶性のビタミンなので、ゆで汁もいただく料理で食べるように心がけるとよいと思います。
さらに、ビタミンB1はアリシンという成分と一緒に摂ると、吸収率を高めることができます。アリシンは、にんにく、たまねぎ、ニラなどに多く含まれていますので、一緒に調理するとよいです。
鉄分は赤身の肉や魚、あさりや、ブロッコリーや小松菜などの野菜に多く含まれています。また、ビタミンCは、鉄分の吸収率を高めるので、一緒に摂るように、食品を組み合わせるとよいですね。特に、植物性の食品の鉄分は、動物性の食品に含まれる鉄分よりも吸収率が低いので、一緒に摂るよう工夫するとよいです」と話しています。
最後に、親に向けて「好きな料理は、食欲ややる気をアップすると思いますので、お子さんの好みの食品や料理を、組み合わせることもポイントだと思います」とアドバイスしてくれました。

◎親ができることはなにか
親ができることは「受験のためのサポート」。例えば受験の時の宿泊です。
観光庁によると、宿泊に使われることの多いビジネスホテルの客室稼働率は、受験のピークとなる2月で東京都77.3%、神奈川県74.4%と高くなっています。さらに去年は過去最多のインバウンド観光客が来日しています。空き部屋が減っていく前に、ホテルを取っておくというようなことが、安心して受験に臨むことにつながります。JRの切符も1か月前には予約が可能になります。受験が近づくと受験生は、勉強以外に気が回らなくなるもの、家族が支えてこの時期を乗り切りたいところです。

受験は長丁場です。体調を整えてやってきたことに自信をもって挑みましょう。












