土屋さん:
「林業と農業って1次産業の中でもっとマッチングできる部分があると思うんです」
「お互いが共栄できるようにやっていきたいなと思っています」
戦後、高度経済成長期に木材の需要が高まり、全国で広がった人工林。
植林から60年以上が経ち伐採の時期を迎えています。
しかし、木材の多くは輸入に頼っているため、豊富な資源は生かされていません。

土屋さん:
「いまある例えばこの木ですよね。この木67年生なんです」
「67年前にこの木を植えたのは、この土地の所有者の今の所有者のおじいさんや、もしかしたらひいおじいさんかも知れないんですけど、この木はそのおじいさんが自分が使うと思って植えたものじゃないんですよね」
「自分の子どもや孫のために大事に使ってくれっていうそういった思いが込められた木だと思っているんです」
未来に願いを込めて植えられた先人からの贈り物。
それは山に残されたままです。

土屋さん:
「われわれの会社ではこれを『山のペイフォワード』っていうふうに呼んでて、ペイフォワードっていうのは善意を他人に贈るっていう意味なんですけど、思いを受けた人が、次の人に贈るっていうペイフォワードができれば、これから林業ももっと面白くなるし、山も大事にされていくんじゃないかなって思います」