例えば、伐採前の現地調査や山林の管理をする際に、ドローンを活用しています。
これにより、作業員が実際に山に入る負担が軽減されました。

また、労働力不足を補うため、須江林産では御代田町の大手農業法人・トップリバーに相談し、2023年から一緒に植林作業を行っています。
土屋さん:
「林業事業体が伐採をして植林もして草刈りもしてすべてを一気に担ってたんですが、植林の部分だけでも農業法人の方に手伝ってもらえるってところが、とても助かってます」
先人たちが育てた木を秋から冬に伐採し、春には後世のために苗を植えるという林業のサイクル。
「林業と農業のマッチング」により、トップリバーでは農閑期の仕事が確保されて通年雇用が、一方、須江林産では春にも伐採ができるようになりました。
土屋さん:
「生産量についてはかなり違いが出てきています」
2年目の今年は、植林する面積を倍以上に拡大。
苗木の本数は大幅に増え、より多くの農家が作業にあたりました。

参加者:
「農業との共通点も多いんで、コツさえつかんじゃえばスムーズに進むんで」
「なにより冬の雇用が確保されたんで精神的にはすごく安定しました」
「この取り組みは非常に画期的だし、ウインウインだと思います」
また、トップリバーでは、通年雇用が過酷な夏場の労働を減らすなどの働き方改革にもつながるとみています。
トップリバー営業部 野呂翔平(のろしょうへい)さん:
「収穫量によって業務量のかなり波が夏場でもあるので、へこんだ部分で仕事を林業から少しいただいたりとかしながらやっていけば業務が平たんにできるので」
「農家側も人を雇用して回していけるようになる」