御嶽山の噴火災害から9月27日で10年になります。
災害をきっかけに始まったのが「火山マイスター」制度。
御嶽山の魅力を伝え災害の記憶をとどめる活動が続いています。
2014年9月27日、御嶽山で起きた水蒸気噴火。
死者は58人、5人が行方不明になっています。
7合目にあたる王滝村の登山口には2022年にビジターセンターができました。

地域の自然や文化に関する展示と合わせて噴火当時の映像や犠牲者の遺品などから火山災害の記憶を伝えています。
名古屋からの来館者:
「この日(噴火当日)ここに(御嶽山に)来る予定だったんです、天気よかったから。でも友達がコンサートやるっていうから予定を変更して」
「コンサート会場で噴火を知って言葉を失ったんですけど、危険性は思い出さないといかんなと思います」
ビジターセンターを拠点に火山防災の啓発活動などに取り組む人たちがいます。
御嶽山火山マイスターです。

8月には40年前の県西部地震で起きた御嶽山の山体崩壊を案内するツアーを初めて企画しました。
噴火だけでなく地震でも山の災害が起きうることを伝えようと考えたからです。
御嶽山火山マイスター小口貴弘さん:
「火山は溶岩が流れて灰が積もってを繰り返し層になっている」
「その境目のところに雨が浸み込んで滑りやすい状況だった」
松本市の小口貴広(おぐちたかひろ)さんは、地質や火山に関心があり4年前にマイスターになりました。
小口さん:
「火山も地震も避けて通れない。日本は火山大国、地震大国であるということ。いってしまえば私たちがそういうところに住まわせてもらっているというところがあるので、じゃあどうしていかなかればいけないかというのを、せっかく残っている地形を見ながら考えてもらえればなと思っています」
参加者:
「(山体崩壊を)最初は火口と勘違いしました」
参加者:
「教えてくれる人がいないとなかなか知らないで通り過ぎてしまう。教えてもらってよかった」
「山が好きなので怖い部分もあるが、勉強していろんな装備をして、山のことも知りながら楽しんでいきたい」