12月17日に息を引き取った大輝さんの遺書。

苦しい闘病生活と大好きだった野球への思い。

そして、感謝の気持ちがつづられています。


遺書:
「もう長くは生きられないと担当医の方から言われてしまいました」
「沢山泣いたし、情緒も不安定になりましたけどね。でも泣くより笑った人生のほうが好きだから頑張って気持ちを切り替えていました」
「野球を好きなだけやりたかった」
「親孝行をもっとしたかった」
「キリがないくらい後悔と申し訳ない気持ちが残ります」
「でも改めて思い返すと良い人生だった」
「支えてきてくれたすべての人に感謝を伝えたいです」

父:
「病気の受け止め方もそうだし、強い子になったなと思って」

両親にとって中学時代から試合のたびに見守ってきた5人は、いまでも特別な存在です。

父:
「仲が良かったので、ほかの5人も自分たちの子どものような感じ。大輝もそうだし、ほかの選手も、自分の子どもには頑張ってもらいたいという思いが強いです」
母:
「大輝のことをプレッシャーに思わずに、とにかく最後まで、悔いが残らないように楽しんでほしいです」

最後まで前を向き続けた大輝さんの精神は、5人に受け継がれています。

中島君:
「自分たちにできることは甲子園行って、荒井大輝の夢も一緒にかなえるってことなんで、絶対に甲子園行って、勝てるように頑張りたい」


田村君:
「最後は執念出して、荒井大輝の思いも乗せて甲子園に行けたらと思います」

迎えた21日の準々決勝。

ベスト4進出を懸けて、東海大諏訪との対戦です。

センターのポジションには、5人の仲間の1人、田村快斗(たむら・かいと)くんがつきました。

大輝さんの遺影を手に、母の美知子さんも見守ります。

美知子さん:
「大輝と重なってしまって苦しいんですけど、楽しんでほしいです」
「絶対勝つと思って信じています」

試合は3回、ツーアウト2塁のピンチで先発の山田くんがけがをする、アクシデントが・・・。

ここで大輝さんのチームメイト、中島龍之介(なかじまりゅうのすけ)くんがマウンドへ向かいます。