高校野球長野大会は、ベスト4が出そろいました。
21日に試合に臨んだ、長野日大高校には、中学時代のチームメイトを白血病で亡くした、5人の3年生がいます。
友と交わした「約束」を胸に戦う、球児たちの最後の夏を追いました。
7月19日、準々決勝を前に練習に励む長野市の長野日大高校・野球部。
ある特別な思いを抱いて、最後の大会に臨む5人の3年生がいます。
田村君:
「アイツは上を向いてやってきてくれていたので、自分たちも下向かず、上を向いてやっていかなきゃなというのはあります」

中島君:
「荒井大輝の分まで負けられない、自分が抑えて勝つっていう気持ちを持ってマウンドに立ってます」
写真の中でユニフォーム姿で微笑む少年。
5人の中学時代のチームメイトだった荒井大輝(あらい・だいき)さんです。

2023年12月、17歳で亡くなりました。
両親の謙吾(けんご)さんと美知子(みちこ)さん。
一人息子が野球を始めたのは小学校4年生のときでした。
両親:
「本人は一番ピッチャーが楽しいと、やりたかったポジションですし、のめりこんでやっていましたね」
中学時代には、硬式野球チームに所属し、ピッチャーを任されます。

両親:
「車庫にネットを張って、小学校の頃はほぼ毎日、ピッチング練習をやって、中学の頃になるとティーバッティングとか、よくやりましたね」
仲間も、大輝さんのことを頑張り屋だったと振り返ります。
北島君:
「(ランメニューで)トップでずっと走ってきて、チームで一番速かったんですけど、自分たちも負けないように頑張っていました」
ユニフォームが泥だらけになるまで、白球を夢中で追いかけていた大輝さん。
しかし、中学2年の6月、病魔が襲います。