小坂玲央社長:
「こちらが木工場になります」
「漆ガラス」の販路を拡大したのが、木工職人でもある先代の息子の小坂玲央社長です。
小坂玲央社長:
「こちらで木工の加工をして、それを塗り場に持って行って、漆塗りをするところまでうちは一貫制作しております」
地元の木材を使い、漆塗りの家具の制作をメインにしてきた小坂漆器店。
漆ガラスを売りだそうと取った戦略が、ブランド化です。
「百色(ひゃくしき)」とネーミングしました。
小坂玲央社長:
「父が作った漆ガラスを見た時に、万華鏡を覗いた時の様な印象に似ているなと感じまして、万華鏡のことを調べてみると、昔は百色(ひゃくいろ)眼鏡と言ったみたいで、ちょっと読み方を変えて『百色』というふうにしました」

ブランド化で個性的なデザインなどが全国的に注目を受け、主力商品は、木工製品から食器などにシフトしていきます。
なんとその人気は海外にまで。
パリで開催された国際見本市にも出店して輸出にも力を入れ、世界9か国に販路を広げました。
また最近は、「漆ガラス」のアクセサリーも展開。
あえて、顔料は使わず、漆の樹液の色を生かします。


小坂玲央社長:
「漆というと漆器ですね、器になった状態でしかご存じないと思うんですけど、漆は漆の木から取れる天然の塗料。液体であったことであった頃の記憶を形にしているデザイン」
急成長をとげ、大きく変ったことがあります。