14日から全国でギャンブル依存症の啓発週間が始まりました。
大谷翔平選手の元通訳、水原一平(みずはら・いっぺい)被告の違法賭博問題で注目が集まる「ギャンブル依存症」。
息子が当事者であるという女性がSBCの取材に壮絶な苦しみを語りました。
50代女性:
「今度こそやめる、今度こそやめると言いながら、またやってしまった。息子を信じてあげなきゃという親の気持ちが先走って、結局息子に裏切られる状況が続いてきたのはつらかった」
県内に暮らす50代の女性。
3、4年前、20代の息子が突然、およそ1000万円の借金があると打ち明けました。
50代女性:
「携帯を普通の若者と同じようにいじっているだけだと思っていたので、まさかそこで賭博をやっているなんて思いもしませんでした」
息子が金をつぎ込んでいたのは、スポーツ賭博。
その後、「ギャンブル依存症」であると、診断されました。
大谷選手の元通訳、水原一平被告の違法賭博問題で注目が集まる「ギャンブル依存症」。
WHOが認定する「病気」の一つで、認可された薬などはなく、回復するのは難しいとされています。
女性は借金を肩代わりするなどして、対応しましたが、息子は「ヤミ金」にまで手を出していました。
50代女性:
「ヤミ金からのいやがらせの電話が、自分の家だけでなく、夫の会社にもかかってきたりして・・・」
「ヤミ金業者も(金を)返せば、またギャンブル依存症者は借りられる状況を作ってしまう。すると今度はもっと多くのお金を貸してくれるようになってしまう。どんどん借金額が膨れ上がる」