金田さんによると、ポイントは、服と服との間を空けて、どんな服が置いてあるか一目でわかるようにすること。

依頼主:
「見やすいよね、すっきりすると。どこになにがあるか分かる。しかも選びやすい朝急いでいるときも」
金田さん:
「5分が大事だから」
初回のこの日は、3時間をかけてクローゼットの一部を片づけました。
「すごい綺麗になった」
「床が見えた」
金田さんは、今の仕事を始める前、正社員の事務職を週に5日、さらにクラシックバレエの講師を週に3日というダブルワークをしていました。
夫は大工の仕事でなかなか休みがとれず、6年前に長女が生まれると、育児や家事の負担も増していきました。
ある日、仕事に向かう車の中で、無意識に涙が溢れました。

金田さん:
「自分でもあんまり辛いってことに気づいてなくて、でも精神的にまいっていて、自分でもコントロールできない涙。悲しくて悲しくて泣けるというより、いきなりぼろぼろと泣けてきちゃって」
「おかえり~これ持とうか?」
4年前には長男を出産。
忙殺される日々の中で、精神的にも体力的にも追い詰められていた金田さんの人生を変えたのが、「片付け」でした。

金田さん:
「物を整理して減らしていく中で、家事育児が楽になったり、それ以上に頭と心が整理されて、当時のダブルワークの働き方を見直した時に『今の私にはキャパオーバーなんだな』ということに片付けを通して気づけて」
自分と同じような悩みを抱える人の助けになれればと、ダブルワークをやめて「片付け」の仕事を始めました。