SBCニュースワイド・宮入千洋キャスター:
「松本平もしっかり雪が降りました。一面の雪景色です。信州はまだまだ寒い冬ですが、ハウスの中は一年中花の季節。きれいに咲いています」
松本市和田で栽培されているのは、地中海沿岸などが原産の花・ラナンキュラスです。
川崎哲弥さん:
「今とても人気な『シャルロット』という品種です。花びらが幾重にも重なって、色幅と形、種類がありまして」
ラナンキュラスの出荷は、いまが最盛期です。
松本市やその周辺の21軒で構成する生産者グループ『フラワースピリット』では、ラナンキュラスだけでおよそ150品種、年間で300万本を出荷しています。
川崎哲弥さん:
「1000メートルから600メートルの標高で花を栽培していまして、その標高差を生かして、同じ品種でも長期期間出荷できるような体制をとっております」
川崎哲弥さんは、2023年、フラワースピリットの代表に就きました。
川崎哲弥さん:
「10年前に、今の会長の花に惚れて栽培するようになりました。ラナンキュラスは規格が6等級ありまして、中でも一番サイズが大きいのが13センチ以上」
柔らかな花びらが重なり合い、色鮮やかに輝く大輪のラナンキュラス。
花の大きさが、一般的なものの倍以上という、フラワースピリットの代名詞です。
会長の上條信太郎(かみじょうしんたろう)さんは、32年前にフラワースピリットを設立し、栽培方法を確立させた一人です。
上條信太郎会長:
「一枝一輪で咲かせるように、横から出る脇芽っていうのがありまして、それを全部一つずつ丁寧に取っていく。一つの花に栄養をぎゅっと寄せてやることによって、しっかりとしたものになります」
信太郎さんの息子の智之(ともゆき)さんは、就農して7年目。
一輪一輪手塩にかけて育てます。
上條智之さん:
「父ものすごく研究熱心で、とにかく花がファースト。自分自身、もっと見習っていかなくてはいけないなって思います」
大輪のラナンキュラスの中に、父の信太郎さんが研究の末にたどり着いた最高傑作があります。
上條智之さん:
「ラナンキュラスの『綿帽子』っていう品種で、オランダで開かれたフロリアードという国際園芸博覧会で1位を獲った品種になります」