台所を学びの場にしようと、佐久市の母親たちが子どものための料理教室を開いています。

先生:
「じゃじゃーん。今日はね、ひな祭りのケーキを作ります」

佐久市の住宅で15日に開かれた、子どものための料理教室「ミノリキッチン」。

子ども:
「すっぱい!すっぱい」

もうすぐひな祭りとういことで、ちらし寿司を作ることになりました。

月2回の親子幼児クラスは参加費が1回1500円で、1歳半から年長さんまでが通っています。

講師の1人が保育士と食育アドバイザーの資格をもつ小澤舞妹(まい)さんです。

佐久市内に住む5人の母親たちが2年前に立ち上げたグループ「ミノリアクト」のメンバーで、休耕地でコメや大豆を育てるなど、食や農業について考える活動に取り組んでいます。

その一環としてグループが2023年に始めたのが、こども料理教室です。

参加者:
「最近お手伝いをしたがるんですけど、家だとなかなか時間がなくてさせてあげられなくて、いい機会だなと」

料理をやりたがっても危なかったり忙しかったりで、なかなか台所に立たせてあげられない。

ミノリキッチンではそんな悩みをもつ親子に、家でもできることを見つけてもらえればと、簡単な調理から体験できるようメニューやレシピを工夫しています。

母親:
「おーすごい!」

小澤舞妹さん:
「五感を使って自分で考えて工夫したりする体験だったりとか、できたやったっていう達成感を味わえることだったりとか、それを親子でするっていうことで、作ってくれてありがとう、おいしいとかっていうやりとりが増えるっていう所が、すごい魅力かなっていうふうに感じていて」

子ども:
「おいしい」

参加者:
「家だとどうしてもどれをやらせたらいいとか分からないのが、ちゃんとできているものが分かって、とてもよいです」

参加者:
「危ないって言うだけじゃ学べないので、自分で使ってちゃんと感覚を覚えるっていうのが大事ですよね」

台所をおいしく楽しく学ぶ場へ。子どもたちの生きる力を育みます。