■「六高マンよどこへ行く」駅前の像に撤去のピンチが迫る?

(佐藤大祐記者)
「路面電車の線路を伸ばし、電停を駅前広場の桃太郎像のあたりに作る事業。工事が今年度から始まります」

路面電車の線路を約100メートル伸ばし広場に乗り入れるという岡山市の計画です。2025年度の完成を目指し、今年度工事が始まります。

桃太郎像は広場の敷地内に移設されるということですが、六高マン像はどうなってしまうのでしょうか。

(岡山市交通政策課 是友修二課長)
「撤去して移設っていうことは決めていますんで。

撤去というのは駅前広場から出すということですね。

皆さんに議論を頂いて、完全になくすのではなくて、

どこかに移設って話が多かったので決めさせたいただいた」

“「六高マン像」を撤去・移設する”という方針は、有識者らと3年前に行った会議での議論を踏まえ、岡山市が決めたものだといいます。

ただ、3年前と今とでは状況が異なっています。

3年前は「広場を全面リニューアルする」ことにしていました。しかし、その後、乗り入れ事業の費用が大幅に膨らんだため、市は工事の規模を縮小。

六高マンの像が設置されているエリアは喫煙所などが撤去される以外、リニューアルは行われないことになりました。ところが…「六高マン像」を移設する方針だけはそのまま残ってしまいました。

(佐藤大祐記者)
「これまでの紆余曲折もあるので、もしかしたら今後の議論によっては撤去しないという可能性もあるんですか?」

(岡山市交通政策課 是友修二課長)
「そこはちょっと何とも言えないですね。

方針としては撤去して移設することは決まっています」

状況は変わっても、変わらない移設の方針に、六高OBの松尾さんは…

(岡山大学名誉教授 六高OBの松尾信彦さん(91))
「悲しい悲しい、大変悲しい。

それは今の場所が一番ええわ。あんなええとこないよ。」

政治、経済、文化など各界に人材を輩出した岡山が誇る「六高」。

六高マン像をどう未来に引き継いでいくのか、議論はこれからです。

(スタジオ)
岡山朝日高校の敷地内には、「六高記念館」という施設があって、何と5体の六高マン像があるそうです。かつて通った1万2千人の「六高マン」の思い・・・。今後どこに移設すべきか、はたまた駅前に残るのか。今後の議論に注目です。