■え?!あの人も「六高マン」?錚々たるOBにはあの政治家の名も

卒業生には、小説家の内田百閒、

実業家の大原總一郎、

安倍晋三元総理の父、安倍晋太郎などがいます。
■「六高」は “バンカラ”だった モットーは「忍苦精進」

六高生は像で再現されたように、下駄にマント、破れた帽子などいわゆる“バンカラ”スタイルで、力の限り青春を謳歌しました。

(岡山大学名誉教授 松尾信彦さん)
「そう裕福な人ばかりではないですわな。僕らでも米がなかったですよ。

おかゆですわな。それを食べた。

それを忍苦精進という六高の教えですわな。ろうそくを灯して本を読んでいた」

(松尾さんの妻 淑子さん(85))
「(夫が)六高が好きなのは分かっていますので。
冬に寒いでしょ。

書斎が寒いと、マントを被って仕事をしています。

(六高が)なくなったから余計恋しいんだと思います」


(六高卒業生 長野士郎 元岡山県知事(故人))
「質素でハングリー教育ですよ。すべて」

戦後の学校制度改革で幕を閉じたあとも、「六高」の卒業生たちは料金を出世払いにしてくれた店に恩義を感じて交流を続けたといいます。

(商店街の人)
「時々卒業生がうちにいらっしゃいます。今でも」

支えてくれた市民への感謝と、辛くても諦めない六高の精神を多くの人に伝えたい…。


当時の学生をイメージした駅前の像、通称「六高マン像」は、そんな思いから、同窓会のメンバーが岡山市に寄贈する形で設置したものなのです。

(岡山大学名誉教授 松尾信彦さん)
「困難に突き当たっても、それに負けないように常に忍苦精進しなさいと。

若い人にはそれを分かってもらって、いい日本を作ってもらいたい」

実はそんな六高マンの像が、今ピンチなんです。