■棟梁の静かなる熱意が Kezuriフラワーを生んだ


このカンナで仕上げられた材木。木が持つ本来の油分が浮き立ち、艶が出て長持ちします。そんな技術の素晴らしさを花で表現したい。そう考えた飯干さんは、その思いを具現化してくれると期待し松下さんに依頼しました。

飯干 棟梁 
「仕事をしているだけでは どうしても手刻みとか鉋仕上げとか伝わりにくいが、木を削ってできた花だといろんな人に興味を持っていただけるかなと思って」

飯干 棟梁の静かなる熱意に応えた松下さんは、2021年にヒノキの鉋屑を使った花づくりを始めました。

松下さん
「むかし美容師をやっていて、成人式の着付け時とかにバラの帯を作ったことがあった。それを思い出して試行錯誤してやってみたらできた感じ」

棟梁が削ったヒノキの長さは2メートル。破れないように丁寧に折り曲げて立体的な花に仕上げます。

松下さん
「年数がたっていくと飴色になっていく。それも楽しめるポイントです」

2人がコラボして生み出したKezuriフラワーはバラだけでなくひまわりなど、さまざまな花があります。

1年越しの結婚式を行った吉岡さん夫婦。2人とも建築の仕事に縁があったことで、式場を彩る装花にKezuriフラワーを選びました。

参列者
「最初木とは思わなくて すごいと思いました」
「めっちゃかわいかったです」
「まさかカンナ削りとは思いませんでした」

新婦 優華さん
「紹介して頂いた時にもうこれを使うしかないと思ったので、使えてとても幸せです」
末永くお幸せに!