飲食店がコロナ禍で収入減、個室を貸し出しへ

店の一部を貸し出しているのは、熊本市中央区の中華料理店『桃源居(とうげんきょ)』です。個室のある2階を、営業時間に関係なく貸し出しています。

桃源居 于 海霞(ウ カイシャ)さん「コロナ禍で結構大変でした。特に宴会は全然なくなったんですよ」

そこで、新たな収入源にしようと「レンタルスペース」を開始。最低利用時間は3時間で、1時間7507円で貸し出しています。

利用時間の設定は、物件ごとで変わる【最低利用時間】から15分刻みで細かく予約ができるため、貸し手側の空き時間を最大限に提供することができます。

これまで、誕生会・会議・演奏会に使われました。時には中華料理の注文が入ったこともあったとか。

于さん「多くの人が来れば、店は幸せ。喜びです」

築およそ100年、熊本高校の初代校長の家も

家主 上村澄江さん「ここは熊本高校の初代校長先生の家だったところで、築は97~98年」

熊本市中央区神水本町の『蓬蒿園(ほうこうえん)』。江津湖の近くにある木造家屋で、所有者の上村さんが20代の頃まで暮らしていた一軒家です。

3年前に母親の他界を機に相続したのですが、住まいは別にあったため、一棟をまるまるレンタルスペースとして提供することにしました。

最低利用時間は2時間で、1時間2887円で貸し出しています。

利用用途はコマーシャルのほかに、「コスプレの撮影」が一番多いそう。古き良き佇まいに惹かれ、中には同窓会を開いた利用者もいるそうです。

上村さん「(この家が)一番の宝物みたいな感じ。母が大事にしてきた家なので、守っていきたいと思っています」