次も、いい雰囲気の老舗です。

田名網アナウンサー「いい雰囲気ですね、本当に。店の中も広くてビックリしましたし、香りも昔ながらの懐かしい感じもします」

八代駅のそばにある「珈琲と画廊 珈琲店ミック」今年で創業56年。出水さんが22歳の時に店を始めました。

珈琲と画廊 珈琲店ミック 店主 出水晃さん「倉敷市に民藝館(みんげいかん)というのがあって、それをイメージして亡き妻が設計図を書いて店内をコーヒー色にした」

内装は岡山県にある「倉敷民藝館」をオマージュしたもの。そして、ミックの店内の壁にはいくつもの作品が。店名につけた「画廊」の所以です。これも、出水さんのこだわり。

出水さん「八代の若い子に絵のある生活を提案したらどうだろうということで、絵が飾られるような店にしました」

ゆったりとした空間で心豊かに過ごしてほしい…そんな思いで迎えるご主人の一杯をいただきます。

田名網アナウンサー「コクも苦味もありますし、ちょっと強めのコーヒーという感じで。まだ私31年間しか生きてないですが、なんか懐かしい感じがする」

ミックでは、創業当初から店オリジナルブレンドでその味を守り続けています。

そんな一杯に合うと人気のグルメが、ミック名物の「ケアリーセット」

カリふわ食パンの中には千切りキャベツとコーンなどシンプルな具材。そのお味は?

田名網アナウンサー「サクサク、本当においしい。チーズのとろとろ具合がいいですね。トーストの中で溶けてほのかな甘味もあって、これはすぐ食べちゃいますよ」

常連客「懐かしくて安心できて、ゆったりとした気持ちになれます。自然とみんなここに来たらみんなと会えるのでうれしい」

半世紀以上通っている女性も…

常連客「ここに来るのが一番落ち着いて長居してしまう。せわしない世間のことがあっても、ここに来ると自分に戻れる。ここは貴重ですよ、私にとっては特に」

時が止まったような感覚に浸れる空間が、ついつい何度も通い長居してしまうのでしょうか。

出水さん「(雰囲気を)店がつくっていると言うよりも、お客がつくっている店という感じかな」

田名網アナウンサー「まさに喫茶店ミックはお客さんとマスターたちが一緒につくり上げている いい空間と言う感じです」

出水さん「だから休まれんです」

田名網アナウンサー「まだまだ元気でいないとですよね」

出水さん「そういうこと」