熊本県立天草高校の科学部が「全国豊かな海づくり大会」で、漁場・環境保全部門の準グランプリを受賞しました。高校としては全国初の快挙です。

天草高校科学部は、2018年度から海藻の一種「アマモ」の研究に取り組んでいます。

二酸化炭素を吸収し、ため込むことで地球温暖化の抑制に貢献するアマモ。その成長を助ける肥料が研究の主なテーマです。

11月、三重県で開かれた「全国豊かな海づくり大会」では、地元の自治体や漁協と連携した研究活動など長年の取り組みが評価され、準グランプリにあたる「農林水産大臣賞」を全国の高校で初めて受賞しました。

今日(12月10日)、受賞の報告を受けた熊本県教育委員会の越猪浩樹教育長は「若い高校生は1つの経験が10にも20にもなる。それが若者の力」と話し、「これからも頑張ってほしい」と激励しました。

科学部の田中彩絵部長は「後輩にも取り組みを引き継ぎたい」と研究継続への意欲を見せました。

天草高校科学部 田中彩絵部長「代々続けられてきた研究が、評価していただけて、本当に嬉しかったですし、先輩方が私たち科学部の誇りなんだと改めて感じました」