2週続けてお送りする、火の国サラマンダーズを退団する選手のその後。
このオフ、海外の独立リーグに挑戦する選手がいます。
その決断の理由とは…
2年間、火の国サラマンダーズでプレーした水本 大志(みずもと たいし)選手。

主に4番を任された1年目は打撃タイトルで三冠王。NPB入りをかけて勝負の年と位置づけた2022年は打点王のタイトルをはじめ、申し分ない成績を残すもドラフト会議で水本選手を待ち受けていたのは「ドラフト指名なし」という厳しい現実でした。


水本大志 選手
「納得したというか、これでダメだったのならしょうがないかな」

11月26日、球団の公式SNSで水本選手から発表が。
水本 選手
「今回、海外リーグに挑戦することになりました」

なぜ、海外という舞台を望んだのか。
水本 選手
「野球をしながら何か価値を作れる場所で野球をしたいなと思ったのが(海外挑戦の)1番の理由です」

海外で経験や人脈を培うことで将来、日本でプレーする外国人選手を支える役割を担いたいと考えたのです。決断の背景には今シーズン共にプレーした外国人選手の存在も大きかったと話します。

水本 選手
「英語を使いながら、そういう選手(外国人選手)が来た時にスムーズに日本へ
来させてあげられる仕事ができたら」

そのためにはまず、海外のチームへの入団が必須。
今月12月16日に千葉県で行われるカナダのチームのトライアウトを受験します。
ただ、ひとつ問題が・・

沖村アナウンサー
「英語は堪能なんですか?」
水本 選手
「まじで喋れないっす。めっちゃ困ってます」

そんな水本選手の力強い助っ人が・・。
宮嶌祐也さん
「英語で自己紹介(宮嶌祐也です。サラマンダーズで通訳しています)」

ルーシーさん
「英語で自己紹介(ルーシーです。イギリス出身で英語教師です)」

サラマンダーズで通訳を務める宮嶌 祐也(みやじま ゆうや)さんと、英語教師のルーシーさんです。水本さんと共同生活をしながら日常会話で特訓中。
ルーシーさん
「カレーにしよう!インドカレー作るの簡単だから、私たちでも作れるよ!」

水本 選手
「ルーシーが作ったカレー食べたい」

水本選手、なんとか会話についていけています。仲良く3人で向かった先は・・・
ルーシーさん
「130キロ打つの?」「そう、1番早いやつ」

ルーシーさん
「wow!」

サラマンダーズでプレーしたからこそ芽生えた目標への第一歩に、仲間もエールを送ります。
ルーシーさん
「もし彼が外国に行って離れ離れになっても友人として終わるわけではないので
これからも友人であり続けたいです」

水本 選手
「気を引き締めてじゃないですけど、絶対に(海外リーグに)行けるように覚悟を持って挑戦したいなと思います」
