熊本市と嘉島町の間を流れる加勢川(かせがわ)を大量の水草が埋め尽くしていた問題。前回の取材から10日が経過し、現地の様子は一変していました。

11月18日、加勢川は「ウォーターレタス」と呼ばれる水草で緑に染められていました。


その広さは、例年の4倍。東京ドーム1個分よりも広い 7万5000平方メートルにも及んでいました。


今年は暖かい日が続いたことから江津湖(えずこ)で大繁殖し、15キロほど下流のこの場所に流れ着きました。


水草の繁殖が、この時期に有明海で行われる一番ノリの収穫にも影響する恐れがあり、国は11月中にこの場所の除去作業を終わらせたいとしていました。そして…


記者
「10日前は辺り一面みどりだったこの場所が、本来の川の姿に戻りました」


およそ2週間で、ほぼすべてのウォーターレタスがなくなりました。川からすくい上げられた量は10トンダンプカー1000台分!除去された分は再利用されることなく、土に埋められます。


国土交通省 緑川下流出張所 永谷 恵一 所長
「(関係機関で)対策の情報や状況とかを共有しながら、対策をどうしていくかを議論しているところです」


これで今年の水草問題は解決かと思いきや、先ほどの場所から上流に10キロほど進むと…大量のウォーターレタスが。


記者
「生態系にも影響を及ぼしかねないウォーターレタスの被害。抜本的な対策が必要なのかもしれません」